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司の家づくりコラム:vol.5 地震に強い!木造軸組工法をベースとした高耐震のスーパーウォール工法

地震に強い!木造軸組工法をベースとした高耐震のスーパーウォール工法

人生でも大きな買い物である注文住宅。
デザインや価格にくわえて、どのような構造で建てるのかも気になりますよね。
特に地震が多い日本は住宅の耐震性が心配だと感じる方が多いかと思います。
また、住んでみたら暑かった・寒かった・結露がひどいなどという失敗談も少なくありません。

今回は住まいの構造に着目し、司建築計画が「木cocoti+ECO」で採用している
LIXILが開発・販売する「スーパーウォール工法」について解説します。

「木cocoti +ECO」についてはこちらから


まず、「スーパーウォール工法」がどのような工法かというと、建材メーカーのLIXILが開発・設計する
住宅規格で、昔から日本で採用されてきた木造軸組工法に耐震性能や断熱性能、気密性能ををプラスした
高性能パネルを使用して建てる工法になります。


一般的な木造軸組工法では柱の間に「筋交い」と呼ばれる突っ張り棒を入れて耐震性を確保します。
スーパーウォール工法は耐震性能を持つ高性能パネルを貼り付け、住まいの壁全体を使って「面」で
支えるモノコック構造です。

モノコック構造は自動車や航空機などから発展した構造です。

比較的新しい工法ですが、既存の木造軸組工法をベースとしているため、耐久性・耐震性の心配は少ないと
いえるでしょう。

全壊0棟の実績!

2004年の新潟県中越地震では、スーパーウォール工法の建物が206棟中、一部損壊が39棟、全半壊が0棟でした。
2007年の能登半島地震でも、スーパーウォール工法の建物11棟も全半壊0棟。
2011年の東日本大震災においても全壊した住宅は1棟もありませんでした。
そして、素早い修繕対応にて、居住者の方もすぐにお住まいになられています。

スーパーウォール工法の建物が、地震に強いことがお分かりいただけるかと思います。

まずは、「スーパーウォール=すごい性能を持つ壁」 と覚えてくださいね。

 

壁倍率5倍!耐震性の高いスーパーウォールパネル

スーパーウォールパネルは、LIXILの工場にて設計図を元にあらかじめカットされて納品されます。
入念な品質管理のもと生産されたこのスーパーウォールパネルは、床をはじめ、壁や屋根、天井など
住宅全体に使われます。

在来工法の一般の家の壁と比較して、壁倍率が5倍のスーパーウォールパネル。
壁倍率とは、簡単にいうと、壁の強さのことです。
SW5倍パネルでは、壁倍率は5倍。1倍の壁の5枚分に相当する力をもっています。

地震が起きた場合、在来工法の家では、筋交いに力が集中してかかるのに対し、
スーパーウォール工法では、壁が一体となり、力を分散して支えるため地震に強いと言えます。

建築基準法で定められた壁倍率の上限が5倍までですので、基準法上の木造住宅最高の国土交通大臣認定を
受けていることになります。
在来工法に加え、スーパーウォールパネルを上手に組み合わせることで耐震性の強い家を作ることができる
のです。

スーパーウォールパネルは耐震性だけでなく高い気密性・断熱性を備え、シックハウス症候群や結露にも対応
しています。

司建築計画では、在来工法に加え、高性能パネルスーパーウォールを使用した建築実績も増えてきました。
地震に強い家を建てたい!スーパーウォール工法に興味を持った!と感じていただけた方は是非一度ご相談
ください。

→スーパーウォール工法の家の施工事例はこちらから